4月以降の予定について 三次元解析の講演と演習を3回シリーズで行います。

​昨年10月末、キックオフシンポジウム「インフラ物性工学の新学問領域の創出」を東京で開催した後、主なインフラ材料(金属、コンクリート、高分子材料、地盤)に対するX線CTを活用した分析・シミュレーション等について、最先端の有識者の方々による講演会を毎月開催してきました。
次年度からは、位相やトポロジー、データサイエンス等の内容にも触れる一方、基礎的かつ実践的な内容によりフォーカスして、専門外の方々にも分かりやすい内容の講演・講義を行って参ります。また、兵庫県の大型放射光施設(SPring-8)の見学会等も会員限定で実施する予定です。
これに伴い、次年度より、機構が開催する講義・講演会については、法人・個人会員の皆様には引き続き、無料で参加頂けますが、非会員の皆様には、有料(1回:5,500円(税込))でご参加頂けることといたします。
この機会にぜひ、法人会員または個人会員にお申し込みを頂きますよう、お願い申し上げます。

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三次元画像解析の基礎・応用・演習(3回シリーズ)
講演:サーモフィッシャーサイエンティフィック社 伊藤栄祐 氏

第1回 (4月23日 10時半~12時)
題名:三次元画像解析の基礎と応用事例のご紹介
画像を使用した試料の構造解析では、X線CTのような画像取得装置で試料を撮影した後、得られた画像に対して様々な画像処理を適用することで、解析対象となる構造に対して定量化が行われる。本セミナーでは、得られた三次元の画像データに対してどのような解析や定量化が可能か、様々な種類の試料に対する解析事例をいくつか紹介する。また、基礎的な内容として、一般的な画像解析の手順と各ステップにおいて行われる処理についても詳しく解説を行う。

第2回 (5月28日 13時半~15時)
題名:三次元画像解析の先進的な課題や事例に対するアプローチ
三次元画像解析における先進的な内容として、画像データから解析対象となる構造を抽出するためのステップにおける機械学習・深層学習モデルを使用したセグメンテーションの自動化、画像データから得られる実際の試料の構造情報を使用した数値シミュレーション、in-situ CTで撮影可能な時系列画像に対する三次元変形解析(Digital Volume Correlation)、一般的なコンピュータにおける大規模データの取り扱い等のトピックについて、それぞれの課題と解決に向けたアプローチを紹介する。

第3回 (6月20日 15時半~17時) (※終了後、交流会を実施予定)
題名:三次元画像解析のチュートリアル(演習)
画像解析ソフトウェアThermo Scientific™ Avizo™ Software と実際に取得された三次元のX線CT画像データを使用して、演習形式で一般的な画像解析の流れの解説を行う。(演習で使用するX線CT画像データ、画像解析ソフトウェア、手順書については事前に配布。16 GB RAM以上のWindows PCを持参いただければ、お手元で実際の操作をお試し頂ける)

セミナーポスター

【参考】ThermoFisher SCIENTIFIC カタログ

【参考】材料科学向け Avizo ソフトウェア